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コラム 百冊の時代小説で楽しむ「日本の川 読み歩き」
この本では、「100編の時代小説を俎上にし、明治以前の人々がどのようなかかわりを持ちながら川に接してきたかを振り返った」(作者後書き)ものです。 映画やテレビで時代劇になっているものも多く、銭形平次(捕物控)や遠山の金さんなど、読んでいなくても懐かしみを感じることが出来ます。 ...
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コラム ジャパン・インターナショナル・ボート・ショウ2021に行ってきました
2021年4月15日から18日に横浜ベイサイドマリーナで開かれていたジャパン・インターナショナル・ボート・ショウ2021(主催(一)日本マリン事業協会 後援 国土交通省 ほか)に行ってきました。 この種のものでは国内最大のイベントで、バーチャルも含め160の団体が出店していました。 スズキ株式...
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コラム 川をめぐる文化「関ヶ原」
餅の形が丸い(丸餅)か四角(各餅、切り餅)か、岐阜県の関ヶ原町を流れる川が境界なのだそうです。川を挟んで、西が丸く、東が四角。隣近所と餅の形が違う家は、川向こうから、嫁入りしてきた家です。 おそらく滋賀県よりの今須地区の川を指すのだと思いますが、確証が得られていません。 この...
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コラム 川にまつわる名作映画(その1)「橋のない川」
映画「万引き家族」を観たとき、「泥の河」という古い映画に似ているな、と思いました。手品のシーンがあるからなのか、通底を流れるテーマが共通なのか、確かめようとTSUTAYAで探しましたが、古い映画なので置いてありませんでした。 終戦からまだ10年ほどしか経っていない大阪を舞台に、うど...
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コラム 川にまつわる歴史 その1「赤壁(揚子江)」
私が最初に出会った「三国志」は、兄の持っていた蛍雪時代という受験誌に載っていたマンガでした。 中学生のとき、吉川英治と横山光輝の「三国志」を読みましたが、吉川英治という作家の明るい性格が反映しているのと、話の途中で終わってしまうことから、力をつけた家臣は皇帝の座を簒奪し、主...
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コラム 川をめぐる曲「ザ・リバー」
ブルース・スプリングスティーンが、1979年(昭和54年)に発表された2枚組の同名アルバムに収められた曲です。 スプリングスティーンの2歳下の妹バァージニアとその夫 ミッキー・シェーブの半生を歌っているが、歌詞は明るくない。妹もこの曲について「何もかもさらけ出している気持ちになる。最...
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コラム 川にまつわる名作版画「木曽街道六拾九次内 中津川」(歌川広重)
私が岐阜県からやってきて、静岡県に中津川さんという名字の人がいることを知って驚きました。岐阜県の中津川市には中津川さんという人は1人も住んでいないからです。 岐阜県の中津川の名は、中川神社に由来するそうですが、歌川広重の「木曽街道六拾九次内」にその姿が描かれていますが、図柄...
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コラム 川にまつわる短歌その1「瀬を早み…」
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても 末に逢はむとぞ思う 悲劇の天皇も、上流階級のならいとして、せっせと恋の歌を詠んでいたのですね。 平安時代末期の保元の乱で敗れた作者の崇徳院は、怨霊になったという話のほか、落語の「崇徳院」でこの歌が登場して、こっけい話を回...
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コラム 川にまつわる名作絵本 かこさとし「川」
加古里子(かこさとし)作「川」は、店頭に2種類並んでいて、ひとつは描かれた川の絵を横に引っ張ると伸びるという、おそらく発刊当時は画期的な発想で作られた絵本ですが、科学的に描かれていて、大変、ためになる絵本でもあります。 「川が運ぶもの」「海」などいずれも素晴らしい出来です。...
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コラム 川をめぐる名曲「想い出のスマハマ」
ビーチボーイズのこの曲を初めて聴いたラジオ番組のDJが「スマハマ」ではなく「スナハマ」が正しいと言っていましたが、「すなはま」とはどうやら「須磨浜」のことらしい。 CDの解説書によると、マイク・ラブが日本人の女性に教えられたということだが、ここは、光源氏と明石の入道の娘との恋物...