静岡県河川協会には県内8地域の土木事務所からなる支部があり、それぞれ積極的にイベントなどを実施したり参加したりしています。
富士支部では、去る10月7日(日)に富士川雁堤で開催された、第34回かりがね祭りに出展しました。
雁堤は、江戸時代に氾濫する富士川の被害を避けるために築かれた巨大な堤防で、築堤には大変な苦労と多くの人々の犠牲がありました。
築堤に携わった先人の偉業を称え、犠牲者を悼み、また市民の河川愛護意識の高揚を図ることを目的として、昭和63年から毎年実施されているのがかりがね祭りです。
メインイベントは、「投げ松明」。
子供用、女性用、男性用とそれぞれ高さの違う3本の「蜂の巣」と呼ばれるカゴが順番に登場し、それに向かって火のついた松明を投げ入れます。
松明がうまくカゴに入ると蜂の巣が勢いよく燃え上がり、大きな松明のようになって燃え尽き地面に落ちる、その迫力は大変なもので、祭りのクライマックスになっています。
富士土木事務所では、令和5年度の開通を目指して「富士川かりがね橋」を建設中です。
富士川に50年ぶりに架かる新しい橋で、交通渋滞の緩和や移動時間の短縮などの効果が期待されています。
祭りの出展ブースではこの新しい橋の魅力を発信し、昼夜問わず多くの来客で賑わいました。