川についてまなぶ③

川についてまなぶ③

『生き延びるための流域思考』

(岸由二 著 ちくまプリマ-新書¥860+税)

「近年の豪雨の頻発・激甚化に対応するため、河川の整備に加えて流域の持つ保水・遊水機能の確保、災害発生のおそれが高い地域での土地利用の誘導、警戒避難態勢の確立等、総合的な治水対策が重要」(国土交通白書)です。

私の子供の頃、郷里にはため池がありました。今ではそのいくつかは埋め立てられて、学校等の公共施設が建てられています。田んぼが減って、不用になったためでしょうが、やはり、集落の水を貯める機能は低下したのではないでしょうか。

この本では、「流域」と流域を認識したうえ対策を考えることの重要性を私達に教え、そして、最後は、文明と環境について考えさせてくれる本です。